以前、ミシンの練習がてら手作りのモンテッソーリ的おもちゃを作りました。手先を動かす目的のお魚おもちゃ🐟💕
娘(2歳)も姪っ子(1歳)も結構気に入ってくれています😆💕
このおもちゃはこちらの書籍を参考に作ったモノです。
その後、図書館でソーイング本を漁っていると見つけたのがこちらの本。
作ったお魚とそっくりなものが紹介されていました😲
その他も、モンテッソーリ教育系の手作りおもちゃとほとんど同じものがたくさんありました。
京都幼児教室という幼児教育施設が出していて、そこでは長年クボタメソッドが実践されているとのこと。
クボタメソッドについて気になったので、クボタメソッドの内容とモンテッソーリ教育との違いなどについて調べました。
この記事でわかること
- クボタメソッドとは
- クボタメソッドの特徴
- クボタメソッドの評判
- クボタメソッドとモンテッソーリ教育の違い
クボタメソッドってなに?特徴は?
「クボタメソッド」とは、元小学校教員で小学生に対する算数の学習法を提唱する教育者・脳科学者の久保田智氏によって開発された学習法です。
子どもたちの「脳力」を最大限に伸ばすために、育児の中で前頭前野を鍛える、最新育脳プログラム
とも言われています。
この時点でモンテッソーリ教育とは根本的に違うことがわかりますが・・・、クボタメソッドの特徴をご紹介します😃
足し算・引き算・かけ算・割り算を同時に学習する
従来の算数の勉強方法は、一つの計算方法を習得してから次の計算方法に進むというステップアップ型の学習が一般的でした。
しかし、クボタメソッドでは、四則演算(足す、引く、かける、割る)を同時に学習することで、それぞれの計算方法の特性を比較しながら理解を深めることができます。
「あと一歩」の考え方を導入する
クボタメソッドでは、問題が解けるかどうかは最後の一歩にかかっているという考え方を導入しています。
このため、問題の解き方を考える段階で、最後の一歩がどういうものなのかを意識することで、正しい解答にたどり着くことができます。
計算における「手続き」と「考え方」を明確にする
クボタメソッドでは、計算の手順だけでなく、その背景にある考え方を明確にすることを重視しています。
これによって、子どもたちは計算の手順を暗記するだけでなく、なぜその手順が成り立つのかを理解することができます。
クボタメソッドの評判は?
モンテッソーリ教育に比べるとローカルなクボタメソッドですが、評判はどうなのでしょうか?
SNSなどを見ていると、書籍の宣伝(赤ちゃん~幼児向け)はあるのですが、「おうちモンテ~~~」みたいに、「おうちクボタ~~~」と盛り上がっているママパパは見られません。
クボタメソッドは独自の学習法を提唱していることから、評判は様々なようです。
一部の教育現場では、子どもたちの算数学力向上に効果があるとされていますが、他方で、過度に理論的な内容になりすぎることで、子どもたちの学習意欲を損なうことがあるとの指摘も見られます。
クボタメソッドとモンテッソーリ教育の違いは?
一般的に言われている特徴の違い
クボタメソッドとモンテッソーリは、どちらも子どもの発達を促進するための教育理論や方法論ですが、一般的には次のような違いがあるとされています。
クボタメソッド |
モンテッソーリ教育 |
|
アプローチ | 子どもたちが楽しみながら自分で考え、自分で行動することを重視 | 子どもたちが自分で学びを見つけることを重視 |
視点 | 子どもたちが主体的に学びを進めていくことを重視するため、子どもたちが持つ興味や関心、個性などを大切にする | 子どもたちが自分自身で学びを見つけるために必要な環境を整えることが重要 |
教育方法 | 自由遊びや自由な発言を通じて子どもたちが主体的に学びを進めることを重視 | 教育者が用意した教材を通じて子どもたちが自分で学びを見つけることを重視 |
目標 | 子どもたちが自分で考え、行動することを通じて自己肯定感を高めることを目標としている | 子どもたちが自分自身で学びを見つけ、自己成長を促進することを目標としている |
個人的な意見
一般的には上の表にまとめたような違いがあるようなのですが、ここからは私の個人的な感想・意見を書かせていただきます!
クボタメソッドはあくまで学習法
クボタメソッドは元学校の先生が提唱していることもあり、あくまで脳を育てるための「学習法」です。
論理的思考を身につけ、自ら学び自ら解決できる人間になるために、小さいころからこういう学習方法をしましょうね・・・、そんなイメージです。
実際に、クボタメソッドを長年実践している京都幼児教育の公式サイトなどを見ると「受験」や「合格実績」「テスト」などの、高学歴・エリートといったものをゴールにしたような書きぶりが多い印象を受けました。
「そのためにはお勉強だけしていてもダメですよ」「効率的に覚えているだけのやり方はやめましょうね」といったかんじで、従来の詰め込み教育とは違う、子どもを主体にしたアプローチが感じられます。
モンテッソーリ教育はエリート教育ではない
一方で、モンテッソーリ教育は「平和のための教育法」と言っているだけあって、「子どもたちが自分の力で幸せになるために大人は何をお手伝いできるだろう?」という考えがベースです。
幸せになるためには頭が良いことが大切で、良い会社に就職して社会で活躍できることが幸せでしょ?という考え方もあり、今の日本ではそれは完全な間違いとは言えないのですが、モンテッソーリ教育はそうした賢い子を育てることは目的にしていません。
だって、学歴が無くても幸せな人がいる一方で、高学歴エリートでも幸せを感じていない人もいますよね。
そういう意味でモンテッソーリ教育は、より普遍的であり、時代を超えて生き続ける教育法だと思います。
モンテッソーリ教育が普遍的であるからこそ、いろんな学習法や教育法がモンテッソーリ教育と被るところがあります😃
どちらが先かはわかりませんが、被っているということはそれだけ普遍的だということ。
ということで、長くなりましたが私としてはモンテッソーリ教育推しで、子どもたちの幸せについて考えていきたいと思います😃
まとめと個人的な意見
クボタメソッドの内容と、モンテッソーリ教育との違いについて書かせていただきました。
記事の内容をまとめると
- クボタメソッドは元小学校教員が提唱する学習法
- 独自の数学的アプローチで子どもの論理的思考を育てることができる
- 評判はマチマチ。一部の学習現場で導入されている一方で、子どもの学習意欲を下げるとの指摘も
- モンテッソーリ教育とはアプローチ・視点・教育方法・学習目標の点で異なる
- クボタメソッドの目的は「脳の発達」。モンテッソーリの目的は「子どもの幸せ(世界平和)」
- クボタメソッドはあくまで「学習法」であり、エリート教育的
めちゃくちゃ個人的な意見も書かせていただきましたが😅
乳幼児向けの知育玩具(※モンテッソーリ教育の場合は知育を目的とした玩具ではないが)はそっくりな両者。
でも目指しているゴールが全然違うんですね。
例えば同じボタン練習のお魚を触らせるとしても
「将来良い会社に就職するため!!」と考えてさせるのと
「自分で幸せを掴んで生きていけるように!!」と考えているのとでは
10年後、20年後に全く違う結果になる気がします。
クボタメソッドを否定するつもりはありませんが、私は子どもが自分の幸せを見つけて、幸せに生きていくことを応援していきたいので、モンテッソーリ教育の考え方で子育てしていきたいなと思います🤗